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上⼿なエアコン使いで熱中症&熱帯夜対策

目に見えない空気のはなし

⽇々、当たり前のように体にとりいれている空気。⾷べ物や飲み物に気を使うように、毎⽇吸い込むお部屋の空気についても考えてみませんか?
⽬に⾒えない空気と、室内の空気環境に⼤きな影響を与えるエアコンの活⽤術について、空気のプロフェッショナルであるパナソニックのエアーマイスター・福⽥⾵⼦さんに聞きました。

熱中症を予防するために、室内環境を正しく把握

これからの季節は、室内でも熱中症に気をつけなければなりません。気温に注意がいきがちですが、熱中症対策の指標となる「暑さ指数」において、気温よりも重要な要素とされているのは湿度です。湿度が⾼いと発汗しても汗が引かず、体温調節の働きが鈍くなってしまいます。特に、お⼦さまは⼤⼈に⽐べて体温調節の機能が未発達。ママ・パパはのんびり座って過ごしていても、お⼦さまは家中動き回って汗だくということがあるので注意してあげてくださいね。普段過ごす部屋には温湿度計を置き、エアコンも使って、家族が快適に過ごせる温度と湿度のバランスを把握するようにしましょう。また、冷房の冷気は下にいくので、床で寝ている⾚ちゃんの周りが冷えすぎになっていることも。サーキュレーターなどで部屋の空気をかくはんするのがおすすめです。

正しい知識で、効率よくエアコンを活⽤

夏のエアコンの使い方で、よく「冷房と除湿、どちらで運転したらいいですか?」と聞かれます。冷房は温度と湿度の両方を下げてくれるので、暑い日は迷わず冷房を使ってください。そこで気をつけたいのが設定温度。クールビズの観点で28°Cに設定される方も多いですが、設定したからといってすぐに室温が28°Cになるわけではありません。例えば窓が大きかったり南向きだったりという家の環境次第でなかなか冷えないこともあるので、暑く感じる時は無理せず設定を下げましょう。
省エネの観点から言えば、エアコンは設定温度になるまでに最も電力を使うため、つけたり消したりするよりもつけたままの方がお得です。ただし、それはずっと家にいる場合。1時間以上使用しない場合はオフにしましょう。

エアコンを上⼿に使って、熱帯夜の快眠環境づくり

暑い時期は、夜寝るときもエアコンをつけっぱなしにしてもらえたらと思います。タイマーを活⽤される⽅もいるかと思いますが、切れると共に寝苦しくなり途中で⽬覚めてしまう原因になります。⽇中出⼊りしない寝室は室温がこもりがちなので、寝室に⼊る30分前に26〜28°Cぐらいの設定で冷房を運転させておくのがおすすめ。上に向けて⾵をあてておくと天井や壁が冷え、効率よく快眠環境をつくることができます。睡眠時も、⾵⼝は上のままにしておきましょう。冷気は上から下に降りてくるので、直接浴びるよりも優しく体を冷やすことができます。
快適な睡眠環境をつくるのは、昼間の熱中症を予防するうえでも⼤切なこと。エアコンを上⼿に活⽤して、暑い夏も元気に過ごしてくださいね。

教えてくれたのは

パナソニック株式会社
国内空調マーケティングセンター エアコンマーケティング部
福田 風子さん

エアコンの日常的なお役立ち情報を発信するエアーマイスター。自宅に異なる3機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いをリサーチしている。2児の母。